対談 - Inside promenade
 
 

 

本に書いてあるような話、世間で話されているような話
には、もううんざりした二人がここにしかない話を二人だけ
で話すことがもったいない気持ちになったことから、この
ような対談形式で紹介してみます。
inside promenade=内的散策

 
 
 
 
兜 仁
34歳
新潟県生まれ
ARTをしている
熊田 昌彦
34歳
埼玉県生まれ
小説を書いている
 
     
 
第五回 どこにリアルはあるの?(2)
 
熊田
また、話関係なくなっちゃうんだけど、
友達と一週間位ねえ、ちょっと八ヶ岳の方に、
山登りにいこうっていう、
でも、雨が降って登れなかったわけ
兜 はあ
熊田

で、その後にそいつの田舎が
群馬にあるんだけど、
おれ、そいつの実家に毎年みたいな感じで
いくのね。

兜 はあ、いいっすね、それね
熊田 それでね、酒飲んでて、夕方3時位から、
酒飲みだすのよ。あの、その友達の
実の父親がいて、母親東京住んでるだけど
そいつも東京住んでて、父親だけ自分の実家
にいるのね。ばあちゃんと、その父親の母ちゃんね、
それでね、近所にその兄弟がいるのね
で、飲もうということで、ずっと飲んでたんだけど
兜 はあ、
熊田 で、そこで、オレ思ったんだけど、
おれは部外者だけど、
常に酒飲んでると、田舎の話をしているから
家族の話ばっかするわけよ。
おめえのちっちぇえときはこうだったとか
じいちゃんの話が結構でてくるのよ
兜 はあ
熊田 おれの友達がじいちゃんの話を聞きたがるの
ずうっと終始そういう話をしているんだけど
そのときにねえ、
おれねえ、人の家入ってるのに、
なんか、じいちゃんがねえ、
そのときに話していると
すごい実体感ていうか、なんかすごいリアルに・・・
兜 ああ、
熊田 じいちゃん、これだけ話されて、
じいちゃん、これ死んでるの?
感じがある(笑)
兜 ああ、
熊田 むしろ、死んだから・・・
いや、生きてたら、
い たらいたで話はしているんだろうけど
死んだ後にこれだけ話されてる人って、
すごいなあって、本当に
兜 すごいですね。いや、死んでから
話されたほうがいいっすよ
熊田

いやあ、それはね、死んでないん
じゃないかって思うんだよね。
死んでる生きてるって、あんまり
どっちでもいいんじゃないの

兜 どっちでもいいです。あの肉の話ですよ
熊田 そうそうそう、あるかないかって、だけで、
これだけじいちゃんの話されて
兜 毎年されるんでしょ、結局、
熊田 毎年ってか、そう、そうですよ
兜 うん
熊田 そうそう、毎年、同じ話をしているんですよ
昔あ、裏に炭焼き小屋があってとか、
防空壕があってとか、
そんな話ばっか、毎年おんなじにしていると
思うんですよ
 
兜 ああ、
熊田

でも、おんなじ話をしているんだけど、
その人達が実際にじいちゃんに会って、
しているわけだから、
なんか、こうじいちゃんの骨組みを
この人達が作って、体を、こう、肉を作って、
ような、そういう感じになるんですよ
酔っ払っているってのもあるんけど、

兜 わかんないですよ、
人間そうやって、できたかもしんないすよ
熊田 そう、そう、そう
兜

元々は、

熊田 元は、もしかしたら、そんな風に
兜 話したら、出来上がったみたいな
熊田 みるみるうちに、こう、骨組みができてとか
兜 うん、
  (つづく)
 
 
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